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07 March 2017 / Gourmet

MARGO / マルゴ

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フランス・パリのレストラン業界では、日本人の活躍が目覚ましい今日この頃。2017年のフランス版ミシュランガイドでも、何人かの日本人シェフが星を獲得し話題になっています。ガストロノミーからビストロ、パティスリー、ショコラトリー、そしてワインバーと、ジャンルを問わず、日本人が店をオープンするという話題に溢れ、さらに評価も非常に高いことから、フランス人のシェフから嫉妬の声もちらほら聞こえます。


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昨年の年末にオープンしたワインバー『MARGO(マルゴ)』もまた、日本人の中村豪さんがオーナー・ソムリエです。フレッシュで新しいパリの動きを肌で感じられる11区の便利な場所。大きなカウンターがあり、18時のオープンから深夜まで、気軽にちょっと1杯でも寄り道できる、嬉しい店の登場です。


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『MARGO』の由来は?との質問に、「うちの犬の名前なんです。」と豪さん。「以前ワイン大学のディプロマを得るために、ボルドーに1年ほど滞在したことがあり、その時に住んでいた場所がシャトー・マルゴーのそばであったことから。」とのこと。ワインへの愛を追求し、またそれを分かち合う店をオープンするのに、日本ではなくフランスを舞台にした豪さんの、人生のストーリーが静かに流れるような、落ち着きを感じる店です。


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できるだけ多くのワインをグラスでサービスできるようにと、15種類のグラスワインを用意。値段も4ユーロからと非常にリーズナブルで、質の高いワインをしっかり選んでいます。この店の良さは、やはり豪さんのワインに対するプロ魂が、当たり前だとは思いますが、中途半端ではなく伝わってくることだと思います。ワインのセレクトも業界のネットワークだけに頼らず、自分の足で探して見つける。フランスはもとより、海外の大きなサロンにも足を運び生産者と実際に会話をして、味わって決める。ワインを勧めるときの、彼の穏やかな人柄と説得力、さらにその確かな味わいに納得できる良い店です。


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本来は「質のよいシンプルなおつまみをきちんと出す」ということが、この店のモットーなのですが、夏前まで豪さんの友人である料理人の北村啓太さんが、料理を担当しています。成澤由浩シェフに7年師事した経験のある啓太さんは、パリでは『ル・ボン・アキュイユ』という7区のレストランでシェフを務め、非常に高い評判を得ていましたが、いったん店を辞め、今年1年は新たなステージへの挑戦のために、さまざまなプロジェクトにトライをしていくそうです。野菜の火入れや、ワインのおつまみに合わせたスパイシーな料理のセンスが良く、ぜひワインと一緒に料理も堪能してみてはいかがでしょうか。


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Written by Aya Ito

食執筆家・翻訳家。立教大学卒。著書に「フランスお菓子おみやげ旅行」、「パリを自転車で走ろう」、翻訳書にジョエル・ロブション著「ロブション自伝」、フランソワ・シモン著「パリのお馬鹿な大喰らい」など。また2016年7月に「パリ、カウンターでごはん」を出版。 日仏バイリンガルで、 食のウェブマガジン&イベントプロデュース“DOMA”主宰運営(2017年7月18日オープン)。2017年8月よりMAG2にて”美食大国フランスから、週刊食関連ニュース”を週刊配信。
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