DES PRÉS デ・プレ

Top

31 January 2017 / Art

静寂の中で取り戻すライフスタイル「MAISON & OBJET 2017 SPRING & SUMMER」

新しい年を迎えて訪れたインテリアと雑貨の展示会MAISON & OBJET。会場ですぐに目に入ってきたのは「SILENCE」の文字。今回のテーマは「静寂」です。


170131paris01.jpg


コーナーの入り口には、私たちが今、生きている世界を象徴するような、映像が絶え間なく走る多くのモニターが並べられていました。しかしそこから白い廊下を通理抜けると別世界に。1人もしくは2人用の専用チェアで過ごす親密な時間、さまざまな自然の音に耳を傾けるひと時、そして白を基調としたピュアな色合いに、優しい木や石、ガラスの素材を使ったインスタレーション。その静かな空間をリスペクトするように、訪れた人たちも声を潜めていたのが印象的でした。


170131paris02.jpg

170131paris04.jpg

170131paris05.jpg

170131paris06.jpg


隣にあるマリアージュ・フレールのレストランも同じコンセプトで展開。


170131paris07.jpg


このコーナーで印象的だったライトグレーを会場の至る所で目にしました。春から夏にかけたシーズンに、涼しさと安らぎを同時に感じることのできるグレイッシュトーン。しかしデザインはあくまでもクールでモダンに洗練されています。


170131paris08.jpg

170131paris09.jpg

170131paris10.jpg

170131paris11.jpg

170131paris12.jpg


今回ピックアップされたデザイナーはピエール・シャルパン。現代美術を学んだ後にインダストリアルデザインの道に進んだ経歴を持つシャルパン氏は、アレッシやザノッタ、エルメスなどとコラボレーションをしながら、この世でたった1つしかない作品を所属するギャラリーで発表したり展覧会やインスタレーションも行うなど、デザインとアートの境界を行き来しながら活動しています。


170131paris13.jpg

170131paris14.jpg


そして今回はフレグランスのコーナーがさらに充実。身にまとう香水だけではなく、ホームフレグランスからソープ、コスメティックまで、毎日の生活をより快適に過ごすための日常品が、カラフルなものからナチュラルテイストまで、さまざまなデザインの元に提案されています。


170131paris15.jpg

170131paris16.jpg

170131paris17.jpg


また流行中のクラシックなバーバー(床屋)のグッズや、さまざまな香りのカプセルをその時の気分で取り替えることができる、オブジェのようなディフューザーも見受けられました。


170131paris18.jpg

170131paris19.jpg


そして新しく設けられた「BE LOVED」のコーナーでは新しいステイショナリーのブランドが多く参加していました。まさに「愛すべき」という言葉がぴったりなプロダクトは、フレグランスと同様に、落ち着いたシックなテイストからポップなカラーリングまで好みでチョイスが楽しめます。


170131paris20.jpg

170131paris21.jpg


ノートやポストカードなど紙製品の充実は、流行の壁紙にも繋がっていきます。


170131paris22.jpg

170131paris23.jpg


今回のテーマである「SILENCE=静寂」が、目まぐるしい情報社会において、「時間をかけて自分が愛するモノを選び、大切にすること」の再発見に結びついているように感じました。


DES PRES Paris Column
DES PRES Top page
DES PRES Instagram

Written by Yuko Tanaka

パリ第1大学で映画理論を学び、
現在は映画関係中心の翻訳・執筆・コーディネーターとして活動中。
↑ページトップへ