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16 January 2017 / Art

パリに誕生した香水美術館「LE GRAND MUSÉE DU PARFUM」

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パリに新しい香水美術館がオープンしました。場所はフォブール・サントノレ通りの、ホテル・ブリストルの目の前という1等地です。ただし表通りからちょっと中庭に入ったところにあるので、うっかりすると通りすぎてしまうかもしれません。


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フランスは、世界で最高の売り上げを誇る香水の国として知られるにも拘らず、これまで特定のブランドに囚われない本格的な香水美術館がパリに存在しなかったことから作られることになったというこの美術館。香水の誕生の歴史からその変遷、そして最新のテクノロジーを使ったインタラクティブな展示まで、香水のいろはがわかりやすく解説されています。かつて貴族が用いた香水瓶など、芸術の意匠を堪能できる展示品もあります。


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香水作りはとても感覚的なアートであると同時に、化学的な精密さが要求されるもの。「ネ(nez)」と呼ばれる調香師たちは、自分たちが追い求める香りを、安定したプロダクトとして完成させるために、そのアーティスティックなセンスのみならず、化学的な知識や経験も必要とされます。そうした専門的な知識が、有名な調香師たちのインタビューによって解説されています。


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来場者にとってもっとも楽しいのは、香水の基本的な素材となる25のマテリアルの香りを実際に体験できることでしょう。まるでアートのインスタレーションのように設置された、天井からぶら下がったかごの中にあるボールを手に取ると、それぞれの香りが漂ってくると共に、10カ国語による香りの解説を聞くことができるのです。そのなかにはもちろん日本語もあります。調合前の生の香りですから、中には快適でないものもありますが、それらを組み合わせることで繊細な香りが生まれる、まさに香水作りのマジックの一端を知ることができるでしょう。


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ギフトショップにはさまざまな香水が揃っている他、お土産にも喜ばれそうなパッケージの美しいサボンやキャンドル、香水にまつわる小説やアート本もあります。場所柄、ショッピングのついでに立ち寄るのにも便利で、これから話題のツーリスト・スポットになりそうです。


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LE GRAND MUSÉE DU PARFUM

73, rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris
開館日時:火〜日/10:30~19:00 金/10:30~22:00
LE GRAND MUSÉE DU PARFUM official site



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Written by Kuriko Sato

パリ在住の文化ジャーナリスト。ファッション、アート、映画、音楽などに精通し、雑誌、webで著名人のインタビューを手掛ける。映画サイトのeiga.comでパリ・コラムも連載中。著書に、パリのガイド本『映画で歩くパリ』(スペースシャワーネットワーク)。
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