今年は暖冬と言われていたのに、このごろでは日中の最高気温が0度を下回ることもあるパリ。それでも日照時間は確実に少しずつ長くなり、この寒さの後に控えている春を感じることができるようになりました。今しばらくの辛抱です。寒さをふきとばして元気を出そうと今日訪れたのは昨年6月にオープンしたバスク料理のレストランpottoka。美味しいレストラン激戦区、7区のサンドミニク通り近くと、場所を聞いただけで期待が膨らみます。

サンドミニク通りにヴィォロン ダングルを始め4件の店を構えるクリスチャン コンスタンスの下で出会った、バスクはバイヨンヌ出身のシェフ、セバスチャン グラヴェ氏とダヴィット ポトロー氏が始めたお店です。もう何年も前からブームというほどに続くバスク人気。パリジャンたちを魅了してやまないバスク地方の魅力は、フランスとスペインをミックスしたような、それでいてそのどちらでもないバスク特有の言語や文化、そしてやはり「食はバスクにあり」と言われるほどのバスク料理。

海バスクと山バスク、両方から得られる豊富な食材を使い、香りの良い大きな唐辛子エスペラットが多く使われているのも特徴です。フランス料理に比べて、良い意味でどこか素朴で田舎臭い、だからこそ、何だかほっとするような、こなれた丸い美味しさを感じます。

こじんまりとしたレストラン、ポトカはお昼のランチがお得です。前菜、メインで17ユーロ、デザートがつくと22ユーロ。ちなみに今日私がいただいたのは カリフラワーの濃厚なピュレの上にリンゴ、ホタテ、チョリソーが串に刺さっているのがまさにピンチョス、バスクらしい前菜。前菜と言えども、結構なボリューム。

メインはブイヤベースとスープ ド プワソンの中間のような魚介のスープ。かなりしっかりした味付けでプージョランの弾力があって少し酸味のあるパンとの相性抜群です。

お得感のあるランチなので、近所の常連客も多い様子。ランチがおすすめと言いながらも、もう少し日が長くなったら、早めのディナー時にカウンタ-に陣取って、美味しいバスクのハムの盛り合わせや、干鱈とチョリソーのコロッケなんかをつまみに飲み始め、代表的なバスク料理のアショア(子牛の煮込み)、そして黒サクランボのコンフィチュールが入った、焼きたて熱々のガトーバスクで締めるのも良いかな、などと夢が膨らんでしまいます。



Restaurant Pottoka
4, rue de l'Exposition
Paris (75007)
TEL : +33 1 45 51 88 38